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推進剤供給同型でも成功 ISTエンジン燃焼試験

最終段階の燃焼試験を終え、エンジンの前で喜ぶ稲川社長(左から2人目)ら(23日午後0時10分ごろ、塩原真撮影)

 【大樹】インターステラテクノロジズ(本社大樹町、稲川貴大社長)は23日、町浜大樹の実験場で、宇宙への打ち上げを目指すロケットのエンジン燃焼試験を行った。推進剤の供給方法を打ち上げ時と同じにし、120秒間の燃焼に成功した。今後詳細なデータを確認し、異常が見られなければエンジン開発は完了となる。引き続き、関係各所との調整や機体製造など打ち上げに向けた準備を進める。

 同社は小型人工衛星の格安打ち上げサービスの開始を目指すベンチャー企業。今夏には観測ロケット「MOMO(モモ)」の宇宙への打ち上げを目指している。高度100キロ以上の宇宙空間への打ち上げに成功すると、民間企業単独では国内初めて。

 開発は最終段階に差し掛かっており、17日にはこれまでで最軽量のエンジンの燃焼試験に成功。MOMOに搭載するものと同型で、宇宙空間到達に必要な120秒間の燃焼の熱に耐えた。

 同社はヘリウムガスの圧力でエンジンに推進剤を送り出しており、23日はMOMO搭載用のヘリウムタンクを使って試験した。実験場の建屋にエンジンを横向きに設置し、午前11時25分ごろに燃焼を開始。予定通り120秒間燃焼した。

 稲川社長は「大きな問題はなさそうで、技術的なめどは立ったと思う。なるべく早い打ち上げを目指したい」と話していた。(伊藤亮太)

関連写真

  • 建屋内で最終段階の燃焼試験を行うインターステラテクノロジズのロケットエンジン(23日午前11時半ごろ、塩原真撮影)

    建屋内で最終段階の燃焼試験を行うインターステラテクノロジズのロケットエンジン(23日午前11時半ごろ、塩原真撮影)

  • 最終段階の燃焼試験を終えエンジンを確かめる稲川社長(左)ら(23日午後0時10分ごろ、塩原真撮影)

    最終段階の燃焼試験を終えエンジンを確かめる稲川社長(左)ら(23日午後0時10分ごろ、塩原真撮影)

  • 最終段階の燃焼試験を終えエンジンを確かめる稲川社長(左)ら(23日午後0時10分ごろ、塩原真撮影)

    最終段階の燃焼試験を終えエンジンを確かめる稲川社長(左)ら(23日午後0時10分ごろ、塩原真撮影)

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