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河川敷 まだ危険 帯広市など注意呼び掛け

流木や洗掘の痕が残る河川敷には、至る所に注意喚起看板が立てられている

全面立ち入り禁止困難 被害広範囲に
 昨夏の台風で浸水した帯広市内の河川敷で雪解けが進み、いまだ被害の痕跡が残る中で、散歩やスポーツなどを楽しむ市民の姿が見られるようになってきた。広範囲のため完全に立ち入り禁止とするのは困難で、関係者は危険箇所には近付かないよう呼び掛けている。

 市内の十勝川・札内川河川敷では、運動施設などがある緑地の大部分が浸水。地面が洗掘されたり、土砂や流木が堆積したりしている。一方で全面的に利用できないほどの被害があるわけでもないため、春になって住民が立ち入っているのが現状だ。市は「自由な利用は推奨していないが、全面的に禁止するのは難しい」(みどりの課)とする。

 河川敷運動施設の指定管理者の成井(帯広)では、地面が深くえぐられるなどして危険な箇所はロープで囲う対応を進めている。ただ、被害が広範囲にわたる上、同社の管理外の区域もあり、危険箇所を100%囲うのは容易ではない。同社は「堤防上からではそれほど深さがあるようには見えない穴や、不安定に堆積した流木などもある。安全のためには立ち入らないのが原則だが、利用する際には細心の注意を」と呼び掛ける。

 河川緑地の本格的な復旧工事は7月着工予定で、今年中に土砂の撤去や洗掘箇所の埋め戻しなどをした上で、芝の吹き付けを終える。芝の養生期間を経て供用開始は来年夏を予定している。(丹羽恭太)

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