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空港ビル新棟完成 海外客対応を充実 24日供用

完成した新旅客ターミナルビル。外観は十勝平野を流れる川をイメージした(23日午前10時45分、塩原真撮影)

 帯広空港ターミナルビル(社長・米沢則寿帯広市長)が現ビルの北側に建設を進めていた、新たな旅客ターミナルビルが完成し、23日午前、関係者を招いた内覧会が行われた。24日に供用を開始する。最大300人の旅客に対応できる施設で、急増するインバウンド(訪日外国人旅行者)対応の充実を図るとともに、新たな路線誘致も加速させていく。

 増設したビルは、地上3階建て鉄骨造り。延べ床面積は2517平方メートルで、現ビルと合わせた総面積は1万422平方メートルに及ぶ。国際線専用のチェックインカウンター、CIQ(税関・出入国管理・検疫)設備、手荷物受け取り所、授乳室、多機能トイレなどを新設した。総事業費は約14億円。

 国内の空港では珍しく、国内線と国際線を併用できるのが特徴。国際線の使用時、増設部分は可動式の壁で仕切られるため、国内線と国際線の完全分離が可能となった。

既存のビル(奥の床が茶色の部分)との間にあったシャッターが開き、拍手で完成を喜ぶ空港関係者(23日午前11時ごろ)

 また、外国人観光客をスムーズに誘導するサインとして、日本語だけでなく英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)の案内表示、Wi-Fi(無線LAN)も完備している。

 市は新年度に駐機場(エプロン)を5230平方メートル拡張し、現状の大型機2機分から3機が同時駐機できるよう整備する。増設したビルから航空機に乗り込む旅客搭乗橋(ボーディングブリッジ)も現行の2基から3基に増設し、来年3月の供用開始を目指す。

 増設したビルの機能が最大限発揮されるまであと1年を要するが、同ビルの本迫哲専務は「まずは施設面の規制が緩和されたことで、新たな受け入れ態勢が整った」としている。(小縣大輝)


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