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レトルト主力に転換 日本罐詰十勝工場

缶詰事業から撤退し、レトルトパウチ事業を拡大する日本罐詰十勝工場

来年6月再開 缶詰製造は撤退
 【芽室】台風10号で浸水被害を受け、操業を停止している日本罐詰十勝工場(町西9ノ9)について、親会社の明治(本社東京)は5日、国産シェア75%を占めるスイートコーンなどの缶詰製造から撤退、スイートコーンをパック詰めして販売する「レトルトパウチ事業」を中心にビジネスモデルを再構築する方針を発表した。来年6月に操業を再開する。工場の復旧と設備更新は総額30億円程度になる見込みで、順次実施していく。

コーン契約18年に回復

 明治によると、再建計画は「十勝農業の維持・発展」を重視。少子高齢化や仕事を持つ主婦の増加による簡便志向の高まりなどから、将来性が見込める「レトルトパウチ事業」(ホールコーン、クリームコーン、コーンスープなど)の拡大と、付随する「凍菜製造・販売事業」の継続・拡大を決めた。

 設備更新費用なども総合的に考え、缶詰事業と調理冷凍食品事業(「明治オムハヤシ」など)は再開しないこととした。キユーピー(東京)が販売するアヲハタブランドのスイートコーン製品については今後も協議を進めていく。

 スイートーコーンの契約農家は、十勝管内を中心に約800戸、面積は約2500ヘクタール。工場の被災により、2017年度の面積は16年度比の約半分となるが、18年度は16年度と同程度に戻す計画だ。

 正社員80人は残留の方向。ただ、最盛期の8、9月には約600人に上る臨時従業員は「減少する可能性がある」(明治広報部)としている。

 同工場は1971年創業。8月の台風で同工場は、芽室川の水が流れ込み、施設が1・5メートルの高さまで浸水する大きな被害を受けた。

 スイートコーン加工の最盛期だったが、2割の進捗(しんちょく)で被災、残りの受け入れと加工を断念した。(澤村真理子)

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