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猿別水門閉じず 畑冠水、住宅床上浸水に

増水時に閉まらなかった猿別水門

 【幕別】町内の猿別川周辺で起きた浸水で、8月31日未明に帯広開発建設部が支流の旧途別川への逆流を防ぐため「猿別水門」を閉める作業をしたが、作動しなかったことが分かった。

 浸水では町猿別、相川の約300ヘクタールが冠水し、住民によると30戸前後の住宅や店舗が床上・床下浸水したとみられる。国道38号も水に浸かり、一時通行止めとなった。

 猿別水門は1987年に完成し、幅約30メートル、高さ約20メートルで2門のゲートで水量を調節する仕組み。水門が閉まらなった原因は故障や気象条件などが考えられるが、詳細は不明。台風10号以前には今年度、水門を動かしたことはなかった。

 帯開建は「閉めようとしたが、閉まらなかったのは事実。原因や閉まらなかった影響がどの程度あったのかは調査中」(治水課)とする。今後の施設の点検・保守などが課題となる可能性もある。

 猿別公区長で、自宅も浸水した町猿別の山田守治さん(67)は「野菜農家が多い地域で、レタス、キャベツ、白菜などみんなダメになった。こんなことは初めて。今後のことはまだ考えられない」と話していた。(眞尾敦)


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