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十勝ラクレット完成 披露パーティーに80人

ラクレットオーブンで調理したチーズが振る舞われた披露パーティー

 十勝のチーズ工房などで構成する十勝品質事業協同組合(佐藤聡代表理事)は、チーズ共同熟成庫で製造したラクレットチーズ「十勝ラクレット モールウォッシュ」の披露パーティーを29日、帯広市内の飲食店「十勝農園」で開いた。共同熟成庫で初めて出来上がったチーズを、関係者約80人で味わい、完成を祝った。

 「モールウォッシュ」は、熟成過程で表皮をモール温泉水で磨いたナチュラルチーズ。同組合では同チーズのブランド化を図り、管内チーズ工房が共通の仕様で製造したチーズを一カ所に集めて熟成させる「共同熟成システム」での製造販売を目指している。昨年10月には十勝農園内に約50平方メートルで年間2100玉を製造できる共同熟成庫を完成させていた。

 この日は、約2カ月半かけて熟成させたチーズを、パンやジャガイモにかけて参加者が味わった。芽室町在住の恵田喜歩さん(39)は「濃厚だが臭みもなく、付け合わせの食材の味も引き立つ」と話していた。

 同組合では現在、音更町十勝川温泉に年間2万玉の製造能力のある共同熟成庫を建設中で、年内の完成を目指している。同熟成庫からの初出荷は来年3月ごろを予定し、製造能力の増強に合わせて十勝管内での販売も視野に入れている。

 同組合は「十勝ラクレット」の農水省の地理的表示保護制度(GI)も申請している。佐藤代表理事は「管内の多くのチーズ工房に参加してもらいたい」と十勝のチーズ文化興隆に期待を寄せている。
(長田純一)

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