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広尾で待望のコンブ漁

 【広尾】夏の風物詩のコンブ漁が6日早朝、国道336号沿いの海岸で始まった。解禁から20日以上遅れてのスタートで、漁を待ちわびた漁業者は手作業で次々とコンブを引き揚げた。

 今年の広尾のコンブ漁は7月15日に解禁されたが、波が高く、悪天候続きで実施を見合わせていた。

 青空が広がった6日は午前5時ごろから、磯舟が次々と繰り出した。漁業者はさおで海中のコンブを引き寄せた後、力を込めて船に引き揚げた。付近の陸で待ち受けた家族らが手際よくトラックに積み込み、干し場に運んだ。

 ある漁業者は「7月中に漁がないのは初めてでは。待ちくたびれた」と漁開始を喜んでいた。広尾のコンブは漁業者の品質管理が徹底され、評価が高まっている。漁は10月末ごろまで行われ、約100隻が従事する。(伊藤亮太)

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