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水槽のサケふ化 十勝川インフォメーションセンター

体長2・5センチ程度に成長したサケの赤ちゃん(26日午前10時ごろ、金野和彦撮影)

 十勝川に関わる市民ボランティアらで構成するグループ「十勝川さけの学舎」(藤堂博代表)が十勝川インフォメーションセンター(帯広市大通北2)の大型水槽で育てていたシロサケの受精卵がふ化している。30日に親子を対象にした見学会を開く。

 同グループは十勝川の豊かな自然をより多くの市民に知ってもらおうと、サケの採卵・放流を企画。センターを管理する道開発局や、十勝管内さけ・ます増殖事業協会の協力を得て、昨年10月の人工授精に加え、水槽内でサケの自然産卵の再現を成功させた。水槽内での自然産卵は、民間団体としては全国的にも珍しく、注目された。

 ふ化が確認されているのは、人工授精させた受精卵。昨年11月下旬からふ化を始めた。現在はまだ腹に栄養袋(さいのう)が残っているが、平均2・5センチ程度まで成長している。

 自然産卵した卵は水槽の底にあるためふ化はまだ確認されていないが、昨年11月10日に発眼している。順調なら3月上旬までには水槽上部に泳ぎ出すという。

 見学会は午前10時から同センターで開催。小魚の様子を観察する他、クイズ形式でサケの生態について学ぶ。

 同グループは「十勝川の自然の営みを身近に感じてもらえれば」と話している。予約不要。(長田純一)

関連写真

  • 水槽のサケふ化 十勝川インフォメーションセンター 2

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  • さいのうが残り、腹がまだ閉じきっていないサケの赤ちゃん

    さいのうが残り、腹がまだ閉じきっていないサケの赤ちゃん

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