旧教室改修しスイーツ開発 今春にもオープン 上士幌・十勝養蜂
店頭に立つ斉藤店長。今春をめどに新商品を販売する
【上士幌】蜂蜜の生産、販売を行う町内の「十勝養蜂園」（斉藤直也社長）が、旧東居辺小学校（町居辺東１５線２２９）の教室を改修し、スイーツ部門の新施設を完成させた。今春をめどに自社の蜂蜜を使ったスイーツ系の新商品の販売に着手する。
同校を２０１２年に町から有償で借り受けた際から進めていた新規事業。１４年にオープンした鉄板焼きレストラン「ｔｏｂａｃｈｉ（トバチ）」（斉藤達也店長）に隣接する形で店頭に保存用の冷蔵ショーケース、その奥の調理室を改装して特注の充填（じゅうてん）機やミキサーといった加工設備を完備した。総工費は約１０００万円。
新商品は試作段階だが、自社で生産する国産の蜂蜜とバターを均等に組み合わせた「はちみつバター」（シナ、サクラ、レンゲ、クローバー、アカシア、ソバ、トチ、百花の８種類）や蜂蜜入りのバウムクーヘンを検討中で、５月をめどに商品化に乗り出す。市街地にある店舗では購入できない限定品とし、「大量生産を意識せず、十勝養蜂園ならではの質にこだわった味を皆さまにお届けしたい」（斉藤社長）とする。
また、今春卒業を控える帯広調理師専門学校に通う女子学生１人を従業員として新たに雇用し、専属の指導者に道内在住のパティシエを招聘（しょうへい）することが決まっている。はちみつバターやバウムクーヘン以外の新商品の製造、開発を進めていくという。
訪日外国人客（インバウンド）増を見込み、来年をめどにグラウンド内にオートキャンプ場のオープン、将来的に未利用の教室を改修した宿泊施設の開業も計画している。斉藤社長は「ここでしか味わえない、あるいは体験できない魅力ある場所を築きたい」と話している。（小縣大輝）
◆Tobachi(旧東居辺小学校)周辺地図
・Tobachi(旧東居辺小学校)周辺を示すマップ－Googleマップ
