メディア芸術祭が開幕 十勝千年の森など２会場
スポーツタイムマシンで、時速４０キロで走るゾウと競争する来場者と飼い犬（１日午前１１時半ごろ、金野和彦撮影）
【清水】国内外の優れたアーティストやクリエーターのメディア作品を展示する「文化庁メディア芸術祭 十勝帯広展」が１日、メーン会場の十勝千年の森（町羽帯）とサテライト会場の帯広市図書館で開幕した。メーン会場は「メディア芸術の林間学校」がテーマで、同芸術祭展示会では初の野外展。豊かな自然を舞台に新たなメディアアートの可能性を提示する場として注目される。会期は１３日までの１３日間。
十勝千年の森会場は午前１１時に開幕。特設エリアでは、象をはじめ収録済みの動物などの映像が壁に映し出され、その映像と「かけっこ」で対戦できる「スポーツタイムマシン」（犬飼博士さん・安藤僚子さん作）が登場。オープニングイベントとしてばんえい十勝のＰＲ馬リッキー号の走りが記録された。期間中、来場者はスピードを競うことができる。
この他、小屋の中に設置されたクワクボリョウタさんによるインスタレーション「１０番目の感傷（点・線・面）」では、真っ暗な小屋内をライトを付けた鉄道模型が走り、身近な日用品を照らした。その陰影が壁に姿を変えながら浮かび上がり、来場者は幻想的な空間を楽しんでいた。
帯広市の写真家高田佳子さん（３７）は愛犬ＡＫＩＲＡ（アキラ）とともにスポーツタイムマシンに挑戦した。山口県での展示の際に記録された一般参加者とその愛犬と対戦。高田さんは「記録が残ることも面白い。将来、今日の記録と対戦できたら」と話していた。
入場無料（十勝千年の森会場は展示エリア以外の入園には入園料が必要）。開催時間は十勝千年の森が午前１１時～午後５時。期間中無休。帯広市図書館が午前１０時～午後８時（土・日・祝日は午後６時まで）。月曜休館。（大谷健人）
◆文化庁メディア芸術祭について
・第18回文化庁メディア芸術祭－公式ホームページ
・メディア芸術の林間学校－公式Facebookページ
・１０月に文化庁メディア芸術祭、十勝千年の森で開催－十勝毎日新聞電子版（2014/08/28）
・ジョジョリオン直筆原稿展示へ メディア芸術祭－十勝毎日新聞電子版（2014/09/18）
・作品設営準備進む、来月1日メディア芸術祭開幕－十勝毎日新聞電子版（2014/09/29）
・メディア芸術祭あす開幕 十勝千年の森－十勝毎日新聞電子版（2014/09/30）
