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米沢氏第一声、初の無投票濃厚  帯広市長選

合同選対事務所前で、再選に向け支持を訴える米沢氏(6日午前9時20分、帯広市西19南2、塩原真撮影)

 任期満了に伴う帯広市長選が6日、告示された。午前11時現在、立候補を届け出ているのは現職の米沢則寿氏(58)=無所属、1期=だけで、前回市長選で米沢氏と戦った自民党や、共産党が参画する「あかるい革新市政をつくる会」が候補擁立を断念していることから、戦後に公選制となって今回で19回目を数える市長選は、初めての無投票による米沢氏の再選の公算が大きくなっている。立候補は午後5時に締め切られる。

 対立候補が出れば、選挙戦は12日までの7日間行われ、投票は13日。即日開票される。現在の人口が10万人以上の道内9市中、戦後の市長選(市町村合併時を除く)で無投票は苫小牧と江別で各6回。

 帯広市を取り巻く状況は、少子高齢化やインフラの老朽化など地方が一様に抱える問題に加え、農業を起点に経済、産業構造が構築される十勝の母都市として、環太平洋連携協定(TPP)や経済連携協定(EPA)など貿易交渉の行方も懸念材料となっている。

 前回、36年ぶりの新人対決を制した米沢氏はこれまでの1期4年間、農業と食を中心に据えた産業政策「フードバレーとかち」による地域活力の掘り起こしとオール十勝の連携体制の構築を推進。今回の市長選では、こうした点の信任投票的な要素が強くなることが想定されていた。

 米沢氏は同日午前8時半から、西19南2の合同選対事務所で出陣式を行った後、同9時20分から同所前で第一声。「外から見ても中にいても十勝は一つ。十勝、帯広が元気であることがこれからの日本を創る大きなきっかけになると信じている」と語り、民間企業の経営者としての経歴から「十勝、帯広の皆さんの夢を私に経営させて。必ず大きなリターンにしてお返しする。世代や人、組織をつなぐ結び目をつくる仕事を任せていただきたい」と訴えて遊説に向かった。
(市長選取材班)

米沢則寿(よねざわ・のりひさ)
 1956年、帯広市生まれ。帯広柏葉高、北大法学部卒。78年石川島播磨重工業(現IHI)入社。日本合同ファイナンス(現ジャフコ)、同社ロンドン駐在員、北海道ジャフコ社長、ジャフココンサルティング社長を経て、2010年帯広市長選に初出馬し当選。現職。

▼第一声(動画)

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