大樹HASTICロケット、10日打ち上げ
【大樹】NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC、札幌)は10日、大樹町多目的航空公園周辺で、CAMUI(カムイ)型ハイブリッドロケットと堀江貴文元ライブドア社長が創業した「SNS」(東京)が開発した小型液体燃料ロケット「すずかぜ」の打ち上げ実験を行う。堀江元社長も来町する予定。一般公開はしない。
HASTICの実験をめぐっては3月、同社のロケット打ち上げ時に、着火後に燃料と酸素を送り込むシステムの不具合とみられるトラブルで、ロケットが発射台にとどまったまま爆発、炎上した。カムイの打ち上げも中止になっている。
今回の実験で、カムイは3月にできなかったパラシュートを使った減速技術などを確認する。エンジンの推力(500キロ)、到達高度(7~10キロ)は前回と同じ。「すずかぜ」は前回生じた不具合を踏まえて改良し、安全性を高めている。エンジンの推力(200キロ)、到達高度(4~5キロ)は前回と同じ。
堀江元社長はインターネット短文投稿サイト「ツイッター」で、自身が足を運んだ過去2回の実験がいずれも成功していないことについて、「3度目の正直&ジンクス破りなるか、注目です」とつぶやいている。
(関根弘貴)