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帯広地方卸売市場 高嶋昌宏社長~2024トップインタビュー

食を通じて新たな挑戦
時代変化に対応 管外へ販路拡大
 十勝の総合卸売市場として、昨年は110周年という大きな節目を迎えることができました。食の安定供給を担う「十勝の台所」として、地域にさらに貢献できるよう努力していきます。

 当社は時代の流れに合わせて、事業の柱が「競り」から「相対販売」へと変化してきました。十勝管内の商店が減少していく中、現在は十勝管外への販路拡大を視野に入れ、東京事業所の開設、十勝産野菜の道外発送の強化、商品価値の向上を目指した水産物の加工事業など営業体制の変化にも取り組んでいます。

 一方、施設の老朽化や部署間での情報共有の少なさなど変化に追いついていない社内課題もあり、社内環境の改善にも取り組んできました。

 事務所のリフォームに合わせて、各部署のパーティションを取り除くなどした結果、社員間の関わり合いが増え、部署間での情報交換も盛んになり、事務所を訪れたお客さまからも「変わったね」と言われるなど、良い方向に向かっています。

東京で取引拡大 北海道産強みに
 設置6年目を迎える東京事業所での販路は広がっています。最初の1年は種まきの段階でしたが、各地の市場との情報交換や歴代担当者の努力もあり、大田市場(東京都中央卸売市場)などを通じて取り引きが拡大しています。その中で、十勝というより北海道ブランドの強さを感じたので、これをもっと生かしたいです。

 また、今年は物流関係の「2024年問題」が本格化します。実際に動き出してみないと未知なところもありますが、帯広は道内物流網の中間地点でもあるので、その立地の良さを生かし、ハブ的機能を果たせるような定温物流施設の整備についても検討していきます。

 日々、やるべきことは大きく変わりませんが、会社の社是である『信用』『向上』『継続』の精神を忘れず、「新しいことへのチャレンジ」を一丸となって取り組み、形にしていく年にしていきます。

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