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バレエ衣装きらびやか「ミルフル」 まちマイ清水編

「ここに来てアクセサリー作りやおしゃべりを楽しんでほしい」と笑顔を見せる山岸さん(左)。中央は榊さん、右は村松さん(後藤貴子通信員撮影)

7月にオープン 山岸さん
 かれんなレースや刺しゅうを施したドレス、きらきらと輝くティアラやアクセサリー…。「インテリア・介護用品やまぎし」(本通3)の2階に7月にオープンした「ミルフル」は、代表の山岸麻美さん(54)が手掛けるバレエや演奏会用の衣装をはじめ、十勝の作家による愛らしい小物の数々が並ぶ。

 帯広市出身の山岸さんは、1991年に「やまぎし」2代目の政彦さん(58)と結婚。2人の子どもはバレエに打ち込み、山岸さんは子どもたちのコンクールのたびに「世界に一つだけのお守り」を作って持たせていた。長女美緒さん(25)は舞台照明の道へ、長男匡彦さん(22)は札幌舞踊会に所属し、プロを目指し修業中だ。

ミニチュアのバレエ衣装(中央)と色とりどりのキュキュチャーム

 手のひらサイズのお守りは、バレエの衣装を平置きにして真上から見た状態を表現。一流ブランドのコレクションにも使用されるリボン・レースメーカー「木馬」のレースとオリジナルのレース、ビーズなどをぜいたくにあしらう。

 「キュキュチャーム」と命名し、6年前に楽天市場に出品したところ、関西で人気に火がついた。商標登録して道外の展示会などで販売していたが、昨夏の台風災害が清水で店を構える契機となった。

がん発覚乗り越え
 「清水のまちを盛り上げたい」-。一念発起し、ミルフル合同会社を設立。衣装レンタルとオーダーメード、キュキュチャーム商品の販売の他、こだわりを持って製作活動に励む作家たちの作品を扱う。開店に向け店内の改装工事中だった5月に甲状腺乳頭がんが発覚。手術を受け、退院したのは開店の2日前だった。

 12月から週末にカフェも開き、スイーツなどを提供。パタンナー(デザインを型紙に起こす専門職)の村松佳子さん(59)、カフェ担当の榊和江さん(55)とともに、町民が気軽に集える場を目指す。

 ミルフルはフランス語で「1000の幸せ」を意味する。「作品を通して、幾千もの幸せをお届けしたい」と朗らかに語る。(電話)0156・62・5187(澤村真理子)


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