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買えたらラッキー、たかパンの本食 まちマイ足寄編

人気の本食パンを手にする長男の広信さん

 パンの焼き上がり時間に合わせて行列ができる「高橋菓子店」(北2)。「たかパン」の愛称で知られる人気店だ。

 店は1957年に高橋信吉さん(80)が菓子パンの卸業者として創業した。長男広信さん(50)が小学1年のときに、「子どものそばにいられるように」と小売店へ業態を変えた。

 人気の本食パンは、町にサーカス団がやってきて、「外国人の団員がおなかを壊したから、本食(パン)を作ってほしい」と頼まれたのがきっかけ。当時はあんパンやクリームパンしかなかった時代。本食の型となる缶を地元の板金屋に発注、試行錯誤しながら焼き上げた。その後、病院や老人ホームから発注を受け販売していたが、「本食パン」の名前で販売を始めてから口コミで人気が出始めた。

焼きたての本食パンを求めて行列ができる店舗前。町外からの来店客も多い

 行列ができ始めたのは10年ほど前。1日3回(午前10時半、午後4時、同5時)の焼き上がり時間に合わせて、道内各地から客が訪れる。1本700円、ハーフ360円。

 10日の焼き上がり時間に合わせてやってきた小学生の女の子は、お母さんが会計をしている間にも「早く本食が食べたーい」と待ちきれない様子。年配のツアーバスの休憩を利用して訪れた女性3人組は「今回はあって良かったねー。おいしいんだよね」と買えたことにほっとしていた。

 広報・販売を担当する広信さんの母公子さん(76)は「お客さんは車の中で食べてしまう人が多いようですが、焼いて食べるとまたおいしいので試してみてください」と教えてくれた。

 しかし、たかパンの「本食パン」はさっくり感が魅力で、やはり焼きたてを手にすると温かくフワフワを楽しみたくなる。多めに買うのがお薦めだ。営業時間は午前10時半~午後7時。日曜定休。0156・25・2272。(大石美保)


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