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日勝峠、土砂覆う 帯開建が被災現場公開

道路の一部が崩落した日勝峠の7~8合目間。被災当時の状況のまま復旧を待つ(23日午前11時15分、折原徹也撮影)

 【清水】帯広開発建設部は23日午前、台風10号の影響で道路が大規模崩壊し、通行止めが続く国道274号日勝峠の清水町側を報道陣に公開した。公開された7合目(標高850メートル)付近の道路は長さ111メートルにわたり全車線が崩壊。激しい濁流で削られ急な谷となっていた。同部は被害状況把握を急いでいる段階で、通行再開については「めどはまったく立っていない」としている。

道路が完全に崩落した7合目付近(23日午前11時半、折原徹也撮影)

7合目、道路消える
 台風10号の大雨により、清水町側の日勝峠は、2カ所で大規模崩落が発生した。

 7合目付近が最大の被害を受け、石山トンネルから清水町側に約600メートル地点が崩壊。沢の水と路面を流れた濁流が合わさり、さらに濁流に流された最大直径2メートルほどの岩や土砂に削られ、片道1車線の上下2車線と登坂車線が消失した。前後の道路の路肩も崩れ、路面には流された土砂や長さ約7メートルの木、アスファルトの残骸が横たわっていた。

 清水町側は他に、8合目付近が長さ84メートルにわたり道路が崩壊。7~8合目間や頂上付近も一部道路が崩壊し大量の土砂がたまるなど、台風の爪痕が色濃く残っている。

 同部は調査に必要な仮道設置や被害拡大を抑えるための排水作業を進めている。7合目から先は徒歩や自転車で調査せざるを得ず、調査終了時期については「明確には言えない」としている。調査が終わり次第、復旧に向けた工法を検討する考えで、通行再開にはかなりの期間がかかりそうだ。(池谷智仁)

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