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大雪、物流に影響 雑誌入荷や食料品配達、野菜高騰を懸念

 18日午後からの大雪の後遺症で、十勝管内では一部雑誌の入荷や食料品の配達に遅れが生じるなど物流への影響が出ている。関東圏が寒波に襲われたことで、今後は野菜などの価格高騰も懸念されている。

 帯広喜久屋書店/ザ・本屋さん(長崎屋帯広店4階)では、20日に予定されていた「週刊少年サンデー」(小学館)や「週刊少年マガジン」(講談社)などの雑誌・書籍の入荷が延期となった。「めどは立たず、いつ入荷するか分からない状況」という。

 注文を受けた食料品を自宅まで配達するコープさっぽろトドック帯広センターによると、19日は大雪で南十勝で配送車が入れず、大樹町で4件、広尾町で1件の配達ができなかった。未配達分については「20日に届ける予定」(慶伊善紀センター長)とする。

 一方、帯広地方卸売市場(山室俊晴社長)では、19日分の野菜や果物の入荷到着分にそれほど影響は見られなかったという(20日は休み)。ただ、野菜を担当する高橋正行常務は「フェリー欠航などの影響が出るのは2、3日後では。野菜などは産地の関東圏が寒波の影響でモノが少なく、価格の上昇も予想される」と話す。(高津祐也、大木祐介、佐藤いづみ)

道道通行止め続く
 十勝管内の交通機関は20日も一部に乱れが出た。

 JR北海道は同日、釧網線や石北線、宗谷線など道内で134本を運休。根室線の池田-釧路間は始発から普通列車4本が運休したが、その後は通常運行に戻った。19日に全便が運休した、札幌と帯広・釧路を結ぶ特急のスーパーおおぞらとスーパーとかちは始発から通常運行している。

 道路では、国道236号の野塚峠、同274号の日勝峠などの通行止めが19日午後7時半までに解除された。道道は20日午前11時半現在、浦幌町の直別共栄線など3路線4区間で通行止めが続いている。帯広と東京を結ぶ空の便は、欠航した19日午前の4便以降は通常運航している。

陸別で69センチ
 帯広測候所によると、18日午前9時から20日午前11時までの十勝管内の降雪量は陸別69センチ、とかち帯広空港と大樹が各57センチ、上札内50センチ。帯広は27センチで、計器が一時故障した広尾は少なくても29センチだった。陸別は20日正午現在も雪が降っている。積雪の深さ(20日午前11時現在)は陸別97センチ。上札内では19日午前4時に86センチに達した。

 風も強く、広尾では19日未明に最大瞬間風速が24・4メートルを記録した。陸別と足寄に出ていた大雪警報は20日午前11時21分に注意報に切り替わり、現在、警報の地域は管内にはない。同所によると、十勝は24日にも雪の予報が出ているという。

帯開建が除雪車派遣
 帯広開発建設部は20日、網走開発建設部にロータリー除雪車1台とオペレーター2人を派遣した。国道244号・根北峠の除雪に当たる予定。

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