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白樺冷や汗4強 夏の高校野球北大会

【準々決勝・白樺学園-稚内大谷】6回1死三塁、白樺学園の橋本球道が適時左前打を放ち8-6とする

 【旭川】第4日は21日、旭川スタルヒン球場で準々決勝の残り3試合を行った。午前の第1試合は十勝勢で唯一勝ち残った白樺学園が稚内大谷(名寄)との打撃戦を制して9-8で辛勝、優勝した2011年以来の4強入りを決めた。白樺学園は23日の準決勝で北見工(北見)と戦う。(岡部彰広、塩原真)

(21日)
◇準々決勝
稚内大谷(名寄)
 041001011|8
 60001110X|9
白樺学園
▽三塁打=志和(稚)川村、池田(白)
▽二塁打=遠藤、新山、内藤(稚)後藤、池田、中野、川波(白)

 白樺学園は初回1死から後藤の左中間二塁打に池田の中越え二塁打であっさり先制。さらに加藤の四球に続き橋本から4連続の適時打で一気に6点を奪った。

 序盤のうちに1点差まで詰め寄られたが、五回に川村の右越え三塁打と川波の適時右前打、六回に池田の左中間三塁打に橋本の左中間適時打、七回にも敵失に川波の左中間二塁打と長打を絡めて終始リードを保ったのが勝ちにつながった。

 先発登板の中野は速球こそ最速142キロ、随時130キロ台後半を投げていたが、稚内大谷のバットの振りは鋭く、高めの甘い球を痛打された。二回には連続安打と当たり損ねの内野ゴロが適時打となり、さらに暴投などで4失点し、三回で降板。守備も招待試合を含めて5試合ぶりの失策を記録し浮き足立った。それでも四回から中野のマウンドを継いだ河村が、切れのある変化球に速球を加えた投球で猛追を振り切った。

初回6点も反撃許す
 薄氷を踏む勝利だった。両チーム計28安打の乱打戦。最終回2死二、三塁、一打逆転のピンチで白樺学園の河村説人(3年)が自己最速144キロの速球で空振り三振に切り、勝利をもぎ取った。

 初回の約20分間、打者11人の猛攻を見せた。7安打6得点。これで勝利を引き寄せたはずだった。しかし稚内大谷打線は中野祐一郎(同)のベルト付近の甘い球を逃さなかった。昨秋の道大会でコールド勝ち(9-1)したときとはひと味違う雰囲気に押され、打線も二回から沈黙した。

 それでも何とか河村が大崩れせず、試合をつくった。「夏はやはり簡単には勝たせてくれない。(ダブルエースの)どちらかが悪くても片方が仕事をすればいいと思いながら投げた」とほっとした表情を見せた。戸出直樹監督も「今までにないパターンで勝てたのは良かった。ミスが出てもしっかり守れた」と乱戦でも勝利をもぎ取ったプラス面を強調した。これで今春に続く道大会4強進出。「まずはその上(決勝)を目指す。もう一度守備からリズムをつくる」。周東拓弥主将(同)は北見工との決戦に向け気を引き締め直した。


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