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河川敷施設 被害甚大 野球場、PG場今季再開困難

 帯広市内の十勝川右岸では、野球場の内野のクレー部分やサッカー場の芝が大きくえぐられた。野球のバックネットやサッカーゴール、備品を補完していたプレハブなども流された。

 札内川左岸でもテニスコートのフェンスが流失したり、アスファルト舗装がはぎ取られるなどして原形をとどめない。市スポーツ振興室は「まだ完全に水が引いていないため、具体的な被害状況を確認するのはこれからだが、今シーズンの再開が難しいことも考えられる」としている。

 幕別町札内の札内川ゴルフ場では、練習場の駐車場に向かう道路が損壊、打席の舗装や、受付・休憩のプレハブも流された。コースも札内川に近いインコースのグリーンが崩壊し、広範にわたって立木や砂利が堆積している。

 運営する町地域振興公社は今シーズンの閉鎖を決め、5日に取締役会を開いて来期以降の方針を話し合う。

 帯広市内の帯広リバーサイドゴルフ場も、グリーンが削られるなどしており、「芝を元に戻すには1年はかかる。今シーズンの全面再開は無理」(帯広緑化振興公社)。

 管内では他に、音更町内や池田町内などでも、8月中旬から相次いだ台風で河川敷のスポーツ施設が大きな被害を受けた。

 広範にわたって球場などが使えなくなったことで、関係者は大会の日程変更や代替施設の確保などの対応に追われている。

 十勝川河川敷で予定されていた朝野球大会の一部が中止になった他、少年サッカーなどで会場変更になる大会も相次いでいる。


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