インデアンで十勝に人を呼び込みたい 藤森商会社長が教員に講演
カレーショップ「インデアン」を展開する藤森商会(帯広)の藤森康容社長が9日、帯広市保健福祉センターで開かれた市教育研究所の冬季教員研修講座で、「インデアンへの想いと、藤森商会の挑戦」と題して講演。帯広市民のソウルフードとして愛されるインデアンカレーの歴史や経営者としての理念を語った。
オンラインを含め52人が参加した。同社5代目の藤森社長は大学卒業後、酒類・食品の卸売会社の営業職として5年間勤務。武蔵野調理師専門学校を経て2019年に藤森商会に入社し、22年に社長に就任した。
「毎朝2時から仕込みを開始し、できたてを各店に配送している」とインデアンカレーのこだわりを紹介、秘伝のスパイスは「私と父しか作り手がいない」とした。昨年10月に発売した冷凍カレーの開発の背景について「コロナが収まっても、同じようなことがまたいつ起きるか分からない」と、コロナ禍が決断のきっかけとなったと振り返った。
経営者として「藤森商会に関わる全ての人を幸せにしたい」と強調。今後の展望については「希少性を損なわずに、認知度を広げる取り組みが必要」とし、「『帯広に来たらインデアンに行かなきゃね』と、日本中の人を十勝に呼び込める会社になりたい」と語った。(澤村真理子)