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白樺学園が決勝進出 高校野球北北海道大会

【準決勝・白樺学園-北見工】初回に失点したものの尻上がりに調子を上げ完投した白樺学園の中野祐一郎投手

白樺、北見工を撃破 初回逆転守り切る
 【旭川】夏の甲子園を目指す第97回全国高校野球選手権北北海道大会第5日は23日、旭川スタルヒン球場で準決勝を行った。4年ぶり3度目の甲子園に王手を掛けた白樺学園は、午前10時半から難敵の北見工(北見)と対戦、初回表に1点先制を許したが、すかさず同回裏に池田裕介(3年)からの3連打で逆転に成功すると、先発の右腕中野祐一郎(同)も二回以降に立ち直って5安打1失点で完投、2-1で勝利を収めた。白樺学園は24日午後1時からの決勝で武修館(釧根)と旭川実(旭川)との勝者と戦う。(岡部彰広、塩原真)

 白樺学園は1点を追う一回裏、先頭川波の右前打に後藤の犠打、池田の中前打で1死一、三塁から加藤の適時右前打、橋本の左中間適時二塁打で2-1と勝ち越した。しかし三回に加藤の右前打から1死一、三塁の好機を得るが併殺。四、五回と続けて三者凡退と相手エースの中川に抑えられるなど競り合いが続いた。 白樺学園の先発・中野は、初回に直球を狙われ田口の中前打に犠打、紀國の適時中前打で先制を許した。二回からは変化球を増やして打たせる投球に徹した。三回には右翼手加藤が飛球をダイビングキャッチ、2死満塁のピンチも中堅池田があわやセンター越えの飛球を好捕、五回2死二塁では捕手川波のけん制アウトなど好守などに支えられながら、中野は粘りの投球を見せた。

仲間、監督の激励受けリベンジ 119球完投の中野
 準々決勝を3回5失点でノックアウト降板した中野祐一郎(3年)は、戸出直樹監督に与えてもらった雪辱の機会を生かした。

 初回こそ球が浮いたが、もう一人のエース河村説人(3年)から「もうあんなピッチングをするな」と気合を入れられていた。戸出監督からも序盤に怒鳴り声に似た叱咤(しった)激励を受けながら119球完投。「もう迷惑が掛かるようなことはできない。リベンジするぞという気持ちで投げた」。

 最後は後藤博希(2年)の一、二塁間ゴロ好捕の送球を一塁ベースカバーに入ってアウトに切り満面に笑みを浮かべた。

 「今までいろんな試合でちゃんと救ってくれたので信頼して送り出した」と戸出監督もここぞの力投に目を細めた。中野もベストピッチングではないとしながらも代表決定戦以来の完投を喜び「気を引き締めたい」と、すでに気持ちは決勝に向けていた。


◆夏の甲子園 北北海道大会について
第97回 夏の甲子園 北北海道大会-十勝毎日新聞電子版

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