浦島さん写真展 ハルニレの10年の軌跡
豊頃町出身の写真愛好家浦島久さん(68)=帯広=の写真集出版を記念した個展「ハルニレ THE ELM TREE 浦島久 写真展」が、帯広市内の「廊-KOHBUNDO」(西2南9、六花亭本店3階)で開かれている。同町の自然の中でたたずむ1本の木の、10年の軌跡を追い続けた作品展。20日まで。
浦島さんは市内で英語学校「ジョイ・イングリッシュ・アカデミー」の学院長を務める一方、十勝の自然を中心に写真撮影に取り組んでいる。豊頃町大津海岸の冬の風物詩「ジュエリーアイス」の名付け親でもある。
同町にあるハルニレの撮影は10年以上に及ぶライフワーク。11月23日には、ジュエリーアイスに続く2冊目の写真集「ハルニレ THE ELM TREE」(IBCパブリッシング刊)を出版した。今展は同写真集の出版を記念しての開催。
会場では写真集に収録されたものの中から33点を展示。朝焼けを間近にした空をバックに浮かび上がるシルエットや、雪や朝もやの中で存在感を放つ様子など、四季折々のハルニレの写真が目を引く。
絵画の額を模した55インチの大画面モニターも設置されており、会場の展示作を含め、延べ80点分の写真が次々と表示されている。
浦島さんは「自分たちが住んでいる十勝には全国区レベルの景色がある。写真を見て、実際にその場所に行きたくなるようなきっかけとなれば」と話している。
会場では1冊2200円(税込み)で販売している。時間は午前10時半~午後6時。水曜定休。(大木祐介)