豆の席上商談会、威勢良く手締め
十勝管内の雑穀商による新年恒例の豆類の取引「席上商談会」が12日午後、帯広市内の北海道ホテルで開かれた。そろばんを持った仲立ち人が売り手と買い手の商談をまとめ、威勢の良い手締めの音が響いた。
雑穀を扱う24社で構成する「豆の国十勝協同組合」(理事長・梶原雅仁丸勝社長)が主催した。
豆類の取引は「十勝商和会」として開かれ、今回が通算484回目となった。新年の初回は席上商談会として、新年交礼会に続いて開く。
この日は9社から約35人が出席した。小豆の取引は、数量が前年比8%増の130トン、金額が22%増の5484万円だった。手亡と金時の取引はなかった。
梶原理事長は「昨年は豆類が豊作だったが、2016年が台風被害で不作だった影響で繰り越し在庫が少なく、価格が高め」と指摘。管内農家に「今年は作付面積を広げてほしい」と期待していた。
(伊藤正倫)