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今度は“カシ酢”、農高生が商品化 限定200本あす発売

活動の集大成となる「ぎゅっと カシ酢」を手にするビネガー班の生徒たちと協力した企業

 帯広農業高校食品科学科3年のビネガー班(森本怜央奈班長、9人)が企画開発したオリジナルビネガーソース「ぎゅっと カシ酢(す)」がこのほど完成した。音更町内の「ハピオ」(木野大通西7)で27日、200本限定で販売する。十勝産食材にこだわり、2年がかりで完成した。生徒は「味も見た目も試行錯誤し、一番おいしくなった。いろんな人に食べてもらいたい」と期待している。

 同学科は2006年度から、オホーツク地域振興機構オホーツク圏地域食品加工技術センター(北見市)と協同でビネガー作りを始めた。数年前からは管内企業の協力を経て商品化されるなど、高校生の視点を生かした商品作りが行われている。

 今回製作したビネガーソースに使ったカシスは、班員の国定向日葵さん(18)の実家「国定牧場」(新得町)が栽培したカシスを使用し、班員が収穫した。試作段階からの製造は岡本農園(中札内村)、「カントリーホーム風景」(鹿追)が協力。帯広信用金庫の「地元高校生による十勝の未来づくり応援プロジェクト」に今年度採択され、資金などの支援も受けた。

 代々の班員の製造技術を元に、工夫や改良を重ねてきた。ソースの色にもこだわり、当初は茶色に近かった色はカシスの分量を10%に増やすことで素材を生かした。商品のネーミング、パッケージデザインも班員で意見を持ち寄り、食品パッケージ企画・販売を行うリプロール(札幌市)からマーケティングなどを学び、完成させた。

 森本班長は「いろいろな地域や企業の方々と交流し、ここまで大きなことが出来るとは思わなかった」と喜ぶ。

 班員は「ビネガーソースは豆腐やコロッケ、フライ、ヨーグルトなどなんでも合う。少しでも十勝の盛り上げにつなげたい」としている。

 販売は午前10時からで、班員が店頭に立つ。100ミリリットル入り。価格は648円(税込)。(松田亜弓)

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