「北海道の名付け親」として知られる松浦武四郎は、幕末から明治維新にかけ、たぐいまれなる知識欲と冒険心で全国を歩き続けました。中でも、北海道探検は6度にのぼり、今年で来道170年を迎えました。
本展では、十勝毎日新聞社グループが所蔵するコレクションの中から、武四郎が明治政府からの指示で国郡の境界を検討した「北海道国郡検討図」や箱館奉行所に提出した自筆の「志利辺津日誌」などの文献を中心に、武四郎が敬い、調査の協力を得ていたアイヌの人々との関わりなど、50点を展示します。
- 帯広百年記念館
- 北海道帯広市緑ケ丘2(GoogleMap)
TEL 0155-24-5352 - ■開館時間/午前9時〜午後5時 ※展示室への入館は午後4時30分まで
- ■休館日/月曜
- ■交通手段/〈拓殖バス〉(帯広駅バスターミナル2番より)【25帯広の森線】【21〜24南商業高校線】乗車20分で「緑ヶ丘6丁目・美術館入口」下車 徒歩1分、〈タクシー〉JR帯広駅より約10分、〈駐車場〉緑ヶ丘公園駐車場(無料)
主催/十勝毎日新聞社、NPO法人十勝文化会議
共催/帯広市教育委員会
後援/帯広市、帯広商工会議所、十勝文化団体協議会、帯広市民劇場運営委員会、十勝町村会、HBC帯広放送局、STV帯広放送局、HTB帯広支社、帯広シティーケーブル、FM-JAGA
ギャラリー
「北海道国郡検討図」
明治2年(1869)木版色刷り、折り図、240.0×360.0cm(株)北海道ホテル蔵、北海道博物館寄託資料 安政6年に刊行された「東西蝦夷山川地理取調図」をもとに、明治2年に武四郎が北海道の国や郡をどのように配置するか検討した際の地図。地図上に多くの色線や直筆の付箋をほどこし、武四郎の境界や国名・郡名を検討した様子がうかがえる。
地名に漢字を当てる際に複数の候補を挙げたり(十勝は「十勝」「刀勝」「利乳」「尖乳」の候補。釧路は「越路」「久摺」「釧路」)、色線が剥がされた跡が見えたり、武四郎による北海道の境界設定・地名選定のようすが垣間見える。