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千年に1度のシャッターチャンス 田巻さんレモン彗星の撮影に成功

田巻さんが大樹町で20日に撮影したレモン彗星

 帯広市内の無職田巻正俊さん(67)が20日、レモン彗星(すいせい)の撮影に成功した。同彗星が次に太陽に接近するのはおよそ1100年後とされ、二度とないシャッターチャンスをものにした田巻さんは「もっと暗いかと思ったが予想以上によく写った」と喜んでいる。

 国立天文台によると、同彗星は今年1月に米アリゾナ州のレモン山天文台で発見された。細長い楕円(だえん)軌道を描いて公転しており、公転周期が1000年以上の長周期彗星。前回太陽に接近したのはおよそ1300年前とされる。緑がかって見えるが、太陽に近づくにつれ白っぽい色に変化していくという。

 田巻さんは20日午後6時20分~同7時にかけて、大樹町尾田の農道で西北西の空に双眼鏡を向けて位置を確認し、撮影した。11月15日ごろまで夕方の西の空低くに見られるが、10日以降は肉眼で観測するのは難しくなるとされる。田巻さんは「見えなくなるまで追い掛けたい」と話している。(高井翔太)

関連写真

  • 20日に撮影したレモン彗星の写真を手にする田巻さん

    20日に撮影したレモン彗星の写真を手にする田巻さん

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