ランバイク坂本さん、広尾署の「自転車ヘルメット」促進アンバサダーに
【広尾】広尾署(澁谷直之署長)は20日、「自転車ヘルメット着用促進アンバサダー」として、ランバイクで活躍する広尾小5年の坂本美波音さん(10)を任命した。任期の来年3月末まで、町民の幅広い世代に自転車乗車時のヘルメット着用の重要性を啓発していく。
同アンバサダーの任命は同署独自の取り組みで、坂本さんが第1号。
ランバイクは、足で地面を蹴って走るキッズバイク。坂本さんはランバイクで世界選手権出場や、全国優勝などの実績がある。競技柄、ヘルメット着用の重要性を認識しており、地域の小学生から大人まで広い世代にその重要性を伝える適任者として選ばれた。
警察庁によると、自転車乗車中にヘルメットを着用していない場合、頭部を損傷する割合が1・7倍高くなるデータがあり、重大事故につながりやすい。自転車乗車時のヘルメット着用は努力義務化されているが、道内の着用率は低い。
この日は、広尾小(斉藤貴史校長、児童188人)で任命式が行われ、澁谷署長から坂本さんに任命書が手渡された。同学年の40人が見守る中、ランバイクの実演も行われ、同校教諭らとの模擬レースに完勝した坂本さんに同級生から大きな声援が送られた。
坂本さんは「(任命は)びっくりした。ヘルメットを着用していないとけがをしてしまう」とし、今後の活動に意欲を示した。同署の平田誠治地域交通課長は「危険性を知っているからこそ伝えられることがある。ランバイクのキャリアを生かし、1人でも多くの町民に(ヘルメット着用の重要性を)広めてほしい」と話していた。(中島佑斗)
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