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浦幌産大麦でビール、念願の仕込み開始 RIKKA 4月にお披露目

仕込み釜にモルトを投入する菅野副代表(左)と大べらを手にする鈴木代表

 【浦幌】不耕起有機栽培の浦幌産大麦でクラフトビールの醸造を目指す合同会社「RIKKA」(札幌市、鈴木將之代表)は10日、浦幌町中心部に整備した醸造所で、ビールの仕込み作業をスタートした。浦幌産大麦を一部使用したビールは、4月26日に町内でお披露目する。(澤村真理子)

 同社はビール造りを通じて環境問題に取り組もうと、札幌市で会社員として働く鈴木代表(56)が、菅野小織副代表(50)と共に2021年4月に設立。町中心部の金物店跡を改装し、約3000万円をかけて醸造所などを整備した。今年1月23日、十勝池田税務署から発泡酒製造免許を取得した。

 この日は、ビール醸造家の畠山雅之さん(40)=札幌市=の助言を受けながら、約30キロのモルト(大麦を発芽させて乾燥させたもの)を仕込んだ。約50度のお湯が入った仕込み釜にモルトを投入し、大べらでかき混ぜるとほのかに香ばしい香りが漂った。段階的に温度を上げて糖化し、ろ過や煮沸を経て発酵タンクに入れられた。2~3週間で完成する。

クラファン返礼に
 出来上がったビールは、事業を始める際に実施したクラウドファンディング(23年10月から12月まで、協力金585万円)の協力者への返礼品などとする。

 鈴木代表は「ようやくスタートに立てた。思ったようにいかないが、それも楽しい」とし、菅野副代表は「頑張っておいしいビールを造りたい」と笑顔で話した。

 大麦栽培は、同社が町から借り受けている町帯富の畑のほか、浦幌町や清水町の農家が不耕起有機栽培で協力している。いずれは浦幌産の原料100%での製造を目指す。

浦幌産大麦でビール、念願の仕込み開始

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