観光庭園に春到来 今季営業スタート
【幕別、清水】本格的な春の到来を思わせる陽気となった20日、十勝地方の観光庭園が一斉に今季の営業を始めた。訪れた入園者たちは、咲き誇る花々や木々の芽吹きを楽しんでいた。
45品種の花が出迎え 15周年迎えた十勝ヒルズ
幕別町内の十勝ヒルズが20日、今季の営業を開始した。午前9時のオープンに先立って、2009年の開園から15周年を記念したセレモニーがあり、来場客らが節目を祝った。ガーデンでは45品種の春の花が来場客を出迎えた。
15周年セレモニーには一般客ら50人以上が集まり、村本功士支配人が「今年もたくさんのガーデンイベントを用意している。いまは小さい背丈の春の花を楽しんでほしい」とあいさつ。ドリンクで乾杯し、15周年を祝った。「十勝ロイヤルマンガリッツァ豚」を使用した豚汁も振る舞った(21日も午前9時から200食を無料配布)。
ガーデン内はコブシやクリスマスローズ、ムスカリなどの春の花が見頃を迎えている。今年から新たに子ども向けの巨大迷路も整備した。
毎年同園を訪れている幕別町内の会社員男性(61)は「すてきな花が咲いていた。自宅でもガーデンをやっていて参考になった。きれいなところを歩けるところも魅力」と話していた。(津田恭平)
日高山脈を背に散策 十勝千年の森 営業開始
清水町の十勝千年の森でも、今季の営業が始まった。訪れた観光客は、日高山脈と一体となったガーデンの景色を眺めながら春の散策を楽しんでいた。
十勝千年の森は、波打つ芝の丘が広がるアースガーデンや、十勝の自生種と園芸種の草花を季節ごとに楽しめるメドウガーデンなど五つのガーデンで構成される。今季は人気のセグウェイツアー(予約制)のほか、合掌造りの建物「ほおの木」を新たに公開、伝統的な建築美を感じながらくつろぎの時間を過ごせる。ガーデンカフェも再開し、園内の休憩所では日高山脈のパネル展示も行われている。
岩見沢市から友人2人と訪れた及川きよ子さん(60)は「雄大な日高山脈や季節の草花を見るのが毎年の楽しみ」と話していた。
開園時間は午前9時半から午後5時。入場料は大人1200円、小・中学生600円。問い合わせは同森(0156・63・3000)へ。(小野寺俊之介)