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キングフェスタ「4歳三冠馬」に ばんえい十勝天馬賞

異次元の末脚で「4歳三冠」を制したキングフェスタ。騎乗は鈴木恵介騎手

 ばんえい十勝は3日、帯広競馬場で4歳(明け5歳)馬の三冠最終戦「第17回天馬賞」(BG1)を行った。単勝1番人気のキングフェスタ(牡、小北栄一調教師、鈴木恵介騎手、馬主・生産者は桧山管内江差町の廣部武士さん)が異次元の末脚で快勝。3冠を達成した。重賞は8勝目。勝ちタイムは1分39秒0(馬場水分2・4%)。小北調教師は初制覇、鈴木騎手は2017年以来6回目の制覇。2着には3番人気のツガルノヒロイモノ(牡、長部幸光調教師、西将太騎手)、3着は4番人気のヘッチャラ(牡、鈴木邦哉調教師、菊池一樹騎手)が入った。

 3年ぶりの4歳三冠馬誕生に、期待が集まった一戦。注目の(7)キングフェスタは6番手を追走し、第2障害へ。(3)ヘッチャラ、(1)ツガルノヒロイモノ、(8)ヤマカツエースが先に障害をクリアし、逃げ込みを図るが、(7)が強襲。前の3頭を次々と交わすと、そのままの勢いで独走した。2着争いは(1)が粘り切った。

切れ味鋭い脚で同世代を一蹴、重賞8勝目を飾ったキングフェスタ。右から2人目が小北栄一調教師

「馬の力で勝てた」
 2020年度のメムロボブサップ以来の「4歳三冠馬」の座を手に入れたキングフェスタ。「プレッシャーがあった」と吐露する小北調教師、鈴木騎手共に、喜びと安堵(あんど)感が交差した。

 目標の天馬賞に向けてレース間隔を詰めるため、昨年11月からは古馬混合戦を選択したが、その壁は高く、4連敗。ファンも半信半疑で「最終関門」を見守ったが、「障害の特訓を少し多めに行った」(小北調教師)かいもあり、再び圧倒的な力を発揮。偉業を成し遂げた。

 「障害を降りてからは歩ける(末脚を発揮できる)馬。馬の力で勝てた」と話す鈴木騎手。あまたの名馬を知り、慎重な発言も多い名手が「(古馬)オープンの一線級で活躍できる時期が(必ず)来る」と評する素材。これからは「古馬との戦い」へとステージを移し、一歩ずつ頂点を目指していく。(松岡秀宜)

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  • 異次元の末脚で「4歳三冠」を制したキングフェスタ

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