路線バス乗り放題チケット電子化 公共交通協議会が「トカチケ」販売中
十勝地域公共交通活性化協議会は3月10日まで、インターネット上で管内交通機関のチケットが購入できる観光客向けのウェブサービス「トカチケ」の実証事業を行っている。路線バスの乗り放題チケット「ビジット・トカチ・パス」を電子チケット化していて、今後は新たな商品開発を検討していく。(安田義教)
同協議会は十勝総合振興局や交通事業者で構成。コロナ禍で影響を受ける公共交通の利用促進を目指し、今年度は管内の公共交通が連携した旅行商品の開発や販売を行う事業を、国の地方創生推進交付金を使って行っている。
手始めに、十勝バス(帯広)と北海道拓殖バス(音更)が販売している管外の観光客向け乗り放題チケット「ビジット・トカチ・パス」を電子チケット化した。専用サイトは「トカチケ」と名付け、パスの購入と利用ができる。
ビジット・トカチ・パスは、インバウンド(訪日外国人旅行者)の周遊向けに考えられ、現在は管外からの日本人観光客にも対象を広げている。紙のチケットのみで、販売は特定の窓口に限っていたが、オンラインで購入できてスマホ表示で使えるように利便性を高めた。
実証事業による利用データを得て、同振興局地域政策課は「どこでどのような使われ方をしたのかを調べ、観光施設とセットにした新たな商品づくりに生かしたい」としている。当面の事業は3月10日までだが、期間の継続を検討している。
問い合わせはトカチケのサポートデスク(050・3205・1028、午前9時~午後5時)へ。