笑いあり感動ありのステージ 野外劇団「楽市楽座」が公演
全国各地の野外で芝居を上演している野外劇団「楽市楽座」(長山現座長)の帯広公演が15日、市内の緑ケ丘公園多目的広場で開演した。回る水上舞台で歌と楽器を奏で、笑いと時折しんみりした芝居の喜怒哀楽を観客が楽しんだ。
長山座長の新作、クラゲとウミガメの恋物語「ゆりあげ」を妻佐野キリコさんと2人で披露。めおと漫才のようなコミカルさがありつつ、時折出てくるセリフからは、プラスチックや発泡スチロールなど増える海洋ごみ問題を想起させた。
バイオリンや三味線など楽器を多用し、豊かな音色で物語を表現。芝居が盛り上がるたびに、客席から折り紙に包んだ投げ銭が舞台に飛ばされた。毎年見に来ているという中川弥生さん(45)は「いつも裏にテーマがあって帰り道は考えてしまう」と話していた。
16、17日も午後7時から上演する。入場無料で投げ銭を募る。(牧内奏)