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日本財団が2・9億円助成 地域住民集う福祉施設整備 鹿追の「かしわのもり」

笹川会長(右端)から表彰状を受け取った(左から)山本さんと松山さん

 【鹿追・東京】NPO法人「かしわのもり」(鹿追、松山雅一代表理事)が、地域に開かれた複合的な福祉施設を鹿追町内に整備する。認知症特化型通所介護デイサービスや医療的ケアが必要な子どもに対応するほか、地域住民が気軽に集えるようカフェやライブラリーなどを用意する。整備費用は約2億9000万円で、日本財団(東京)の助成事業を活用する。

 整備するのは、鹿追市街地にある約1万700平方メートルの敷地。元農家の住宅をリノベーションする拠点施設「レンガの家」には福祉施設機能のほか、地域活動の記録や道具を保存するアーカイブ、ワークスペースなどを設置。敷地に残る防風林や解体された牛舎の基礎を生かし、アトリエやホースガーデンなどを整備する。土地の記憶を継承した、「まち化する福祉施設」を目指す。今夏に着工し、2022年度内に完成予定。

 整備費用は全額、同財団の「みらいの福祉施設建築プロジェクト2021」の助成を受ける。福祉施設が地域社会に開かれ、まちづくりの核となるには建築デザインが重要との考えから創設したプロジェクトで、3億円を上限に建築関連費用を助成する。全国から472事業の応募があり、6事業が選ばれた。

 18日に都内で表彰式が開かれた。かしわのもりからは、訪問看護ステーション「かしわのもり」の松山なつむ統括所長(55)と、設計を担当したトコト一級建築士事務所(空知管内沼田町)の山本郁江さん(37)が出席し、同財団の笹川陽平会長から表彰状を受け取った。松山統括所長は「地域の人がわくわくし、入りたい場所にしたい」と話した。(池谷智仁)

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