ばん馬写真コンテスト 最優秀賞に巴さんと岩佐さん
NPO法人とかち馬文化を支える会(帯広)が募集した「思い出の馬フォトコンテスト」の結果がまとまり、ばん馬写真の部で巴信江さん(横浜市)、歴史的写真の部で岩佐明治さん(帯広市)がそれぞれ最優秀賞に輝いた。
ばん馬写真と歴史的写真(昭和以前の馬全般、ばん馬以外も可)の2部門で募集し、写真の質だけではなく思い出も含めて審査した。ばん馬に102点、歴史的写真には60点が寄せられた。
ばん馬の部で最優秀賞に輝いた巴さんの「○○さん、どこ~?」は、亡き夫との大切な思い出となった一枚。川崎競馬場でドオーダッシュに乗り、笑顔の巴さん、友人を見失い戸惑う夫、その友人を見つけた小林長吉調教師-と三者三様の印象的な表情が高評価となった。
歴史的写真では、岩佐さんが1964年に撮影した作品が最優秀賞に。岩佐さんは「兄が青年期、農業を担い始た頃の懐かしい一枚」とし、「当時は馬が主役の時代。各農家は5~10頭ほど農耕馬を飼育し、水やりには大変苦労したことを覚えている」と話す。人馬一体の馬耕時代を収めた貴重な一枚と評価された。
同会は「馬への熱い思いが伝わる作品ばかり」としている。とかちむら賞以上の入賞作品は6日から、帯広競馬場内に展示する。また、応募作品の一部は来年のカレンダー用として編集する。(松田亜弓)
そのほかの結果は次の通り。(敬称略)
◇ばん馬写真の部
▽優秀賞=貞野真生(帯広)佐藤隆一(山形県鶴岡)
▽とかちむら賞=黒木陽一(福岡)大屋哲也(札幌)黒木剛(福岡)矢野凜平(帯広)紅露雅之(小樽)
◇歴史的写真の部
▽優秀賞=石川潔(千葉)岡田高市(本別)
▽とかちむら賞=内芝義一(旭川)浅野年實(帯広)佐竹早苗(同)
▽佳作=山本博子(音更)脇坂幸子(幕別)近藤幸生(清水)宮崎幸夫(同)