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29日は「昭和の日」 令和からタイムスリップ

昭和30年代中心の帯広関連グッズを集めた昭和ナツカシ館

 4月29日は「昭和の日」-。64年にわたり続いた「昭和」は太平洋戦争復興後の高度成長期、バブル景気などを経てさまざま流行が駆け抜けた。商材やおもちゃは時代の変遷を映し出し、懐かしむ世代も多い。十勝管内にはそうした昭和グッズを専門に扱う私設の展示館がある。そこには令和から昭和へタイムスリップする空間があった。

十勝の歴史語る品々並ぶ 帯広の「ナツカシ館」
 帯広市西13南12にある私設博物館「昭和ナツカシ館」(参納弘義館長)は、参納館長自身が40年ほど前から日本各地を歩いて集めた骨董(こっとう)品約2万点を多くの人に見てもらおうと、「昭和の日」に合わせた2008年4月にオープンした。

 店内には昭和30年代からの十勝・帯広の歴史にちなんだ骨董品を中心に4000点が並ぶ。古くは大正時代の蓄音機から昭和のオルゴール約800種もある。

 レコードは十勝の風景を歌う「十勝小唄」はじめ帯広が舞台となった昭和歌謡の数々も。松山千春、中島みゆきらゆかりのある歌手の楽曲もあり、「郷土が生んだ歌手たちのレコードを集めた」と参納館長。

 このほか、「三種の神器」と呼ばれた白黒テレビ、洗濯機や冷蔵庫など昭和家電、子どもに人気の紙芝居、ブリキのおもちゃ、真空管ラジオ、バブル時代の旧北海道拓殖銀行のキャラクター貯金箱などが世相を映し出している。また、昭和初期の絵はがきや市内の写真、市内地図といった帯広の歴史を知るための貴重な資料もある。

 上川管内幌加内町から初めて来館した男性(42)は「昭和の時代の懐かしいものばかり」と語りながら今では手にできない各種グッズに見入っていた。

 同館は土・日・月・火曜、祝日午前10時~午後6時。入館料は大人300円。0155・24・9070。



高値で売買されるブリキのおもちゃ(手前下)はじめ懐かしいおもちゃが並ぶタイムトンネル

レア物おもちゃ多数 幕別「タイムトンネル」
 幕別町札内西町60の「おもちゃの館タイムトンネル」(廣川克美館長)にも昭和世代のおもちゃがずらりと並ぶ。

 オープンは2006年7月。廣川館長が1970年代から集めた2000点を整理して展示している。まずは壁一面に整然と並ぶミニカー約500台、銀行の貯金箱は約700点、時代ごとに注目されたキャラクター約150点なども目を引く。

 特に注目はブリキのおもちゃ。中でもアニメ「鉄人28号」のオープンカーはマニアの間では高価な売り値がついていたという。令和の時代に入り「ブリキのおもちゃはピーク時の3分の1まで(値段が)下がっている。時代が変わることによりおもちゃの価値にも変化がある」と廣川館長はしみじみ語る。

 このほか、ウルトラマンシリーズの怪獣グッズ、ボウリングやバッティングマシンなど昭和を代表するゲーム類も多数。月10人ほどの来館者があり、いずれも昭和を懐かしむ50代以上が多いという。同館では来館世代向けに500~600点のおもちゃ販売もしている。火・水曜以外の午前10時~午後6時開館。展示場の入館料は大人500円。0155・66・5230。(道下恵次)

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