糠平湖例年より1カ月近く早く立ち入り禁止に 水位低下が進む
【上士幌】上士幌町は、糠平湖上への立ち入りとワカサギ釣りを12日から禁止する。例年と比べ水位が低く、湖に流れ込む沢の氷は一部なくなっている。
1月4日に解禁したワカサギ釣りは、約1カ月で終了になる。立ち入り禁止となるのは例年、2月下旬から3月初旬だった。町は「5日時点で沢の氷はなくなっているか、落ちている状況。氷の下を川が流れている所もありその上は危険。いつもの年の3月ごろの水位ではないか」と話す。
今シーズンは、水没して姿が見えなくなるタウシュベツ川橋梁(きょうりょう)も、昨冬の最も水位が高いときで橋梁の下からの3分の2程度までしか水位が上がらずに結氷期を迎えた。いつもの年は、結氷前に橋梁全体が水に沈み、厳寒期になると水位低下に伴って見えてくる。
町によると、糠平湖上に出る際は、入り口となる五の沢を迂回(うかい)して向かわなければならない。湖上のガス穴も多数発生しているという。町は「禁止前でも湖上に行くときは十分注意してほしい」としている。(平田幸嗣)