広報で「写真で見る音更の昔」企画がスタート 音更町
【音更】町の広報紙「広報おとふけ」で、「写真で見る音更の昔」と題した新たな連載企画が始まった。町民や音更に縁のある人から提供された写真とともに、昔懐かしい風景や出来事などを伝えている。
連載企画は町教育委員会生涯学習課の主導の下、昨年12月25日発行の1月号における「生涯学習のまど」のコーナーで開始。初回は農業編で、町内の農家が提供したモノクロ写真2枚を添えて昭和30年代の農作業の様子を紹介している。
1枚は1964(昭和39)年ごろの町豊田地区でのエン麦の脱穀作業。農機具にエン麦を投入している風景。もう1枚は1960(昭和35)年ごろの田植えの様子で、場所は稲作が盛んだった町東士幌地区とされる。
同課は明治から昭和にかけて町内で撮影された写真をはじめ、紙の資料や地域の変遷などの分かる古い地図などを町の共有財産として保存する事業に乗り出しており、昨年9月1日~12月25日の期間で25人から約240点が集まった。
連載企画で紹介した今回の2枚もこの一部で、農業に関するものや音更・木野市街といった街並みに関する写真が多いという。時代を判別できる資料としては、音更開村20年(1921=大正10=年)を記念して配布したとされる絵はがきが最も古く、大正時代の役場庁舎が描かれている。
写真などは今後も継続して受け付け、並行して連載企画を通じて音更の歴史を紹介していく。同課は「広く町民の目に触れ、当時を思い返してもらえれば」としている。(小縣大輝)