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帯広第一病院が管内初のすい臓ドックを開始 早期発見へ受診呼び掛け

「膵臓がんで亡くなる人を地域ぐるみで減らしたい」と受診を呼び掛ける眞坂消化器内科部長(右から2人目)ら

 帯広第一病院(帯広市西4南15、山並秀章院長)は十勝管内で初めての「すい臓ドック」を本格的にスタートさせた。定期的に画像検査や診断を受けられる環境を提供し、膵臓(すいぞう)がんの早期発見などに貢献する。

 膵臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、がんが見つかった際には進行がんになっていることが多い。診断から5年後の生存率は部位別がんの中で最も低い。

 これに対し、すい臓ドックでは症状が出る前から定期診断。MRI(磁気共鳴画像装置)を使って胆のうや胆管、膵管などを撮影する「MRCP検査」などを行う。医師の診断を受けた上で、日常生活指導なども受けられる。費用は2万5000円。

 北海道健康づくり財団の調べ(2016年12月データ発行)によると、膵臓がんによる十勝のSMR(標準化死亡比=全国を100とする)は帯広市で男性が141・5、女性が121・4。町村でも大半で全国平均を大きく上回る。

 現在は、この状況を打開するため管内の医療機関が連携して早期診断プロジェクトに取り組んでいる。第一病院の眞坂智寛消化器内科部長ら、関連部門のスタッフは「膵臓がんで亡くなる人を地域ぐるみで減らしたい。喫煙、肥満などのリスク因子を持っている人はぜひ受診して」と呼び掛けている。

 問い合わせは第一病院(0155・25・3121)へ。(奥野秀康)

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