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幸福駅の花壇 チェルシー金賞の柏倉さんと佐藤さんが整備

柏倉さん(左から2人目)がデザインを手掛けた全長約200メートルの花壇。左は佐藤さん、右からカンナ・カンナの三浦代表、勝見雅一取締役

 帯広市内の幸福駅にある花壇の整備を3日、国際ガーデンコンクール「チェルシーフラワーショー」(2019年・英国ロンドン)で金賞を受賞した柏倉一統さん(音更)と佐藤未季さん(幕別)が初めて手掛けた。柏倉さんが幸福駅に合うデザインを考案し、関係者の協力でハーブやマリーゴールドを植えた。来年以降も継続の予定で、柏倉さんは「何年かかけて北海道らしい花壇をつくっていきたい」と話している。

 幸福駅の花壇は帯広市が所有し、これまで近隣の農家が管理していた。今年度から、幸福駅のカフェ「幸福村」を運営するカンナ・カンナ(三浦直美代表)が整備することになった。

 三浦代表は数年前、うつを発症。その時にハーブと出合い、メディカルハーブの勉強もしていたことから、夫の潤一さんがハーブを使った花壇整備のデザインを柏倉さんに依頼した。

 花壇は幸福駅の線路沿いの全長200メートルほど。今年は約50メートル分を整備し、毎年少しずつ増やしていく計画という。青空や幸福駅の車両、切符などと調和させるため、青やオレンジ、ピンクの花が咲く宿根草を中心に選んだ。

 3日は柏倉さんや佐藤さん、三浦代表らが作業。一年草は2色のマリーゴールドを1100株、宿根草は薬効のあるハーブなど11種類350株を植えた。7月ごろに花が咲き、見頃を迎える。

 柏倉さんによると、公園の花壇などに宿根草が使われるのはあまり見掛けないという。「宿根草はサステナブル(持続可能)で、花壇に植えるのは珍しい試み。北海道らしい景観ができるのでは」と話す。

 来年以降は一般の人も交えて花壇整備を行う予定。カンナ・カンナは障害者や引きこもり支援の活動も行っていることから、三浦代表は「一般の人や福祉に携わる人の交流の場にもしていきたい」としている。
(川野遼介)

関連写真

  • 全長約200メートルの花壇のデザインを手掛けた柏倉さん(左から2番目)。左は佐藤さん、右は三浦代表

    全長約200メートルの花壇のデザインを手掛けた柏倉さん(左から2番目)。左は佐藤さん、右は三浦代表

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