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小中学校が休校 看護師2割出勤できず 帯広厚生病院が28日から一部の診療制限

診療の一部制限について理解を求める菊池院長

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、管内小・中学校が臨時休校するのに合わせ、帯広厚生病院(菊池英明院長)は28日から一部の診療を制限することを決めた。小・中学校に通う子どもを持ち、出勤できなくなる看護師が全体の2割強に当たる170人に達するため、予約外の外来などを休止する。出勤可能な看護師らを院内で再配置し、一般の医療と新型コロナウイルスへの対応を両立できる体制を構築する。

 同病院では通常、1日当たり1600人の患者の外来診療を行っており、うち200人が予約外や新患に当たる。28日以降の外来診療はこの予約外・新患の部分の診療を休止とし、予約をしている人、救急患者のみを対象とする。

 さらに、3月1日以降は入院病棟の一部の使用を制限する。入院を予定していた患者の入院日が、延期となるケースも出てくる見通し。これら診療制限の期間は、小・中学校の休校期間に合わせ、同4日ごろまでを見込んでいる。

 菊池院長は「現場を支える看護師の出勤が難しくなる中で、通常の医療を守り抜きながらウイルス対策を進めるために判断した。住民の皆さんには、ご理解をいただきたい」と話す。

 新型コロナウイルスの道内の感染者は26日時点で39人に達し、函館では死者も出た。菊池院長は、SNS上で「厚生病院に入院患者がいるのでは」という根拠のないうわさが根強く残ることに対し、「数日前に副院長からもお伝えしたが、26日時点でもコロナウイルスに感染した患者の入院はゼロだ」としている。
(奥野秀康)

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