特産品使いギョーザ共同開発 音更、池田町
【音更・池田】ギョーザで観光振興を-。音更、池田両町の観光団体などでつくる「音更町・池田町広域連携観光推進協議会」(会長・傳法伸也音更町経済部長)は、両町の特産品を使ったギョーザの共同開発に乗り出した。試作品の試食会を経て、12日にはギョーザ専門のブロガーを招いたセミナーを開く。生産量日本一を誇る音更の小麦やブロッコリー、全国に名の知れた池田の十勝ワインなど両町の特産品を掛け合わせた商品開発を模索する中、それらをバランスよく活用できる点からギョーザに行き着いた。来年度の商品化を目指す。
その前段となる試食会は帯広大谷短期大学で1月29日に行い、同協議会のメンバーや短大生らを含めた約100人が参加。使用する食材は音更産にこだわらない形で、ブロッコリーやニンジン、カボチャ、ビーツをそれぞれ使った皮の4種類を用意。十勝ワインの味を引き立てるため、赤ワインビネガーとしょうゆこうじのたれ、白ワインビネガーと塩こうじのたれ、白ワインビネガーと山わさびのたれの3種類を用意した。
あんにはモール豚を使い、料理研究家の浦木明子さんらの協力もあり、焼きギョーザと水ギョーザの計800食を作った。試食した人からは「焼くと皮の色がきれいに見える」「赤ワインを使ったたれがおいしい」と味も好評だった。
塚田氏講師に12日セミナー
12日午後1時半からは同短大で、食による観光振興人材育成セミナーを開く。3年前に短大生のみを対象にセミナーを開いているが、一般に広く周知しての開催は初めて。国の地方創生推進交付金を活用する。
ギョーザ専門ブログ「東京餃子通信」の編集長で、「マツコの知らない世界」など人気番組に多数出演している塚田亮一氏が講師を務め、「餃子(ギョーザ)って何だろう?~世界の餃子を食べ歩いて気付いたこと~」と題してギョーザの魅力などを語る。同協議会事務局(音更町経済部商工観光課)は「ギョーザを切り口に両町の魅力向上、観光振興に興味を持つ人材や担い手の育成につながるきっかけになれば」と期待する。
午後1時開場、同3時終了。参加無料で、定員は150人(先着順)。希望者はプロコム北海道に電話(0155・20・2656)か、申込書に必要事項を記入してファクス(0155・20・2626)、Eメール(seminar@procomh.co.jp)で申し込む。締め切りは10日。問い合わせはプロコム北海道へ。(小縣大輝)