除雪用品や冬靴購入 市民の冬支度進む
師走を迎え、十勝の冬もいよいよ本番。冷え込みが強まり、まとまった雪も降る中、各家庭では除雪用品や冬靴の購入など冬支度も本格化している。4日の帯広は今季初の「真冬日」となる予報で、厳寒への準備が加速しそうだ。
冬靴を多数取りそろえる靴のカラサワ本店(帯広市西1南9、広小路内)では、12月が販売のピークという。雪が降った後に来店客が増える傾向があり、今年は積雪があった11月中旬と今月2日の後に買い求める人が相次いだ。
来店客からは「滑り止めがしっかりした靴が欲しい」との要望が多く、完全防水の付いた「ゴアテックス」ブランドも人気。
柄澤宏至店長によると、メーカーでは2、3年に1度、より滑りにくい靴底を新たに採用しており、ガラス繊維を配合した靴底なども。若い世代の客が多い市内のグループ店、ニュースクリップ(西2南9)ではソレルやコロンビアなどのブランドも人気で、今年は滑り止めが付いた冬靴も一部出始めているという。
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ホームセンターのジョイフルエーケー帯広店(東7南16)は、今年も多数の除雪用品を取りそろえる。ただ、まとまっても降雪量は10センチほどにとどまっていることから、同店は「30センチほど降らなければ除雪用品は売れない。雪が多い札幌は売れているが、帯広はまだこれから」とする。
2日から3日にかけての降雪では、軽い雪をかく「雪かきスコップ」を求める来店客が相次いだ。雨に変わり、雪がそれほど残らなかったため、ママさんダンプやスコップ、雪押しなどの出番はこれから。最近は、雪かきスコップなどの皿部分を交換できるタイプの商品も出ている。
滑り止めの石や砂、融雪剤の売れ行きも伸びてきた。同店は「雪がどっと降れば、あっという間に売れていく。備えてほしい」としている。