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日本一目指して練習費募る 帯畜大カーリング部がCF

日本一を目指し、CFで練習費を募る(右から)山本さんと藤森さん

 帯広畜産大学カーリング部の山本友稀さん(24)=大学院修士2年、幕別町出身=と藤森美帆さん(23)=同1年、札幌市出身=が、ミックスダブルス日本一を目指し、練習や合宿、遠征費をインターネット上で募るクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。目標額は81万円で、期間は10月31日まで。

 同大と業務提携するCFサービス提供の「READYFOR(レディーフォー)」で募集している。

 ミックスダブルスは男女ペアで行うカーリング競技で、2人は昨年10月にチームを結成。今年2月の全道大会で優勝し、3月の日本選手権に出場した。予選リーグは4連勝と好発進したが、5戦目で、この大会で優勝した藤澤五月・山口剛史組に敗戦。最終的に、決勝トーナメントには進めなかった。

 藤森さんは「予想以上の結果が出せたが、悔しかった。トップ選手に勝つには練習が必要と感じた」と振り返る。昨季の練習は週1回だったが、今季は2~3回に増やし、さまざまなリンク環境で経験を積むため合宿や遠征も積極的に行う考え。ただ、学業との両立のため資金調達が課題で、CF活用を決めた。

 CFには、多くの人がカーリングに興味を持ってほしいとの思いも込める。日本選手権で戦った藤澤選手は、平昌五輪女子カーリングの銅メダリスト。ミックスダブルスの日本選手権は地方大会に参加せず、日本カーリング協会の推薦で出場した。ここ数年は推薦チームが優勝していることから、藤森さんは「この現状を打破したい。地方からカーリングを盛り上げていきたい」とする。

 トップレベルの選手と対戦した経験は、大きな財産となった。山本さんは「絶対に勝てない相手ではない。練習を積み重ねれば、互角以上の戦いができる。目指すは日本一」。藤森さんも「帯広から日本一になり、お世話になっている人に恩返ししたい」と力を込める。日本一の先には五輪出場も見据える。

 CFの返礼品は、お礼の手紙や動画、ユニホームへの支援者の名前掲載などを用意している。CFのポスターを管内のコンビニなどに掲示し、支援を呼び掛けている。(池谷智仁)

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