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文化財「赤レンガ」にイルミ拡大復活

約1万個のLED電球が浮かび上がる宮本商産旧本舎ビル

 ガソリンスタンドなどを運営する帯広市内の宮本商産(平征浩社長)は、国の登録有形文化財の市内の旧本社社屋(西2南5、通称「赤レンガ」)を彩るイルミネーションを始めた。今年はLED電球を約1万個と昨年の3倍以上に増やした。同社が進める太陽光発電による再生可能エネルギーを活用し、環境に優しいのが特徴。今後は通年続ける考え。

 同社が2012年に実用新案登録した太陽光パネルで発電した電力を自動車用バッテリーにため、既存の電力供給網に接続しない「オフグリッドシステム」を採用。昼間発電した電気を夜間に使用するため、ランニングコストがかからず、節電の心配がいらない。

 電飾は11年から冬期間に行っていたが、15年に同社の創業家の宮本義雄氏が亡くなり、一時自粛していた。2年前から徐々に復活させ、昨年は北面の壁に流れ星をモチーフに施していたが、今回はそれに加え、白や緑などカラフルな電球を建物を縁取るように飾り付けした。日没後、4~6時間程度ついている。

 今回から通年で行う。平社長は「自粛前に比べても今年が最も明るい。今後も徐々に充実させていきたい。昨年は念願だった文化財登録も終え、地域の財産として地域の明るさを発信したかった。胆振東部地震で電気の確保が課題になっており、少しでも参考になれば」と話した。(佐藤いづみ)

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