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90年前の木製乗車券箱展示 十勝晴駅

90年前に製作された木製乗車券箱と穂積さん

 【音更】私設鉄道博物館「十勝晴駅」(町柳町南区12)は、「鉄道の日」の14日から、90年前に製作された木製乗車券箱の展示を始めた。今でも木製の蛇腹式扉が上下に稼働する“年代物”で、博物館を運営する穂積規=ただし=さんは「これほど完全な型で残っているのは珍しい。木製乗車券箱として道内最古なのでは」と話している。

展示初日から全国のファン
 木製乗車券箱は、旧国鉄深名線の幌加内駅で使われていたもので、1928(昭和3)年製。昭和末期にスチール製と交換された際に、当時の駅員が自宅に持ち帰り、物置に保管していた。

 その後、駅員の遺族から鉄道関連グッズを収集している旭川市の古物商の元に。穂積さんを知る古物商が「十勝晴駅のコレクションに」と、9月末に譲渡を申し入れた。

 乗車券箱は高さ78センチ幅63センチ奥行き29センチ。扉は今も稼働し、内部にはスチール製のチケッター(切符ホルダー)がある。穂積さんは「木工技術の素晴らしさが分かる逸品。現物を見たときは衝撃的だった」と興奮を隠さない。展示初日の14日、早速情報を聞きつけた多くの鉄道ファンが、釧路や千葉、埼玉などから訪れていた。

 博物館では、旧国鉄池北線からふるさと銀河線に至る時代に、上利別駅で使われていたスチール製の乗車券箱も展示している。

 穂積さんは「木製とスチール製の両方を展示しているのは、おそらく全国でもここだけ。『鉄道の日』にふさわしい新たなコレクションが加わった」とPRしている。

 「十勝晴駅」は日曜の午前10時~午後6時に開館。問い合わせは穂積さん(0155・31・8336、090・6998・0623)へ。(鈴木裕之)

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