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「学芸員の資格取得を」 山田さん上士幌協力隊に着任

魚に餌をやる山田さん。お気に入りはサケ科のニジマスで「石垣島にはいなかったので。ないものねだりです」と笑う

 【上士幌】町の地域おこし協力隊として、北大大学院で河川の生態系を研究している山田太平さん(24)が着任した。商工観光課に所属、ひがし大雪自然館の学芸推進員として、ぬかびら地区の生態調査に取り組む。山田さんは「ぬかびらは魚類の分布など解明されていない未知の領域が多い。学芸員の資格取得も目指したい」と張り切っている。

 1日付で着任した。山田さんは宮城県生まれで、父の仕事の関係で沖縄県石垣島で育った。幼少期から海や山で遊ぶ機会が多く、生き物に興味を持ち、大学に進んで専門的に研究するようになった。学芸員資格の取得を希望、自然館で学芸推進員を募集していることを知り応募した。

 自然館で飼育している魚・昆虫の管理や事務作業のほか、先輩学芸員の乙幡康之さんと連れ立ってフィールドワークにも励む。絶滅危惧種の二枚貝「カワシンジュガイ」の調査に乗り出すなど、早速、研究テーマも見つけた。生態系に関する町民向けアンケートも構想している。

 大学院の卒業論文にも並行して取り組み、月1回は札幌に通うなど多忙な日々を送っている。「自宅では(休日も含めて)データ整理など常にパソコンをいじっている。とても充実していて楽しい」とする。

 趣味は釣りや登山。同じ山を繰り返し登るなど、生態学の研究者としての顔をのぞかせる。「仕事を早く覚えるのはもちろん、自分の研究テーマで勉強を重ねたい。将来的に上士幌に残ることができればうれしい」と話している。(安倍諒)

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  • 魚に餌をやる山田さん。お気に入りはサケ科のニジマスで「石垣島にはいなかったので。ないものねだりです」と笑う。

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  • 「学芸員の資格取得を目指して頑張りたい」と意気込む山田さん

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