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日本を代表する動物画家・薮内正幸さん原画展 12月開催

「冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間」(薮内正幸美術館提供)

 日本を代表する動物画家で「ガンバの冒険」シリーズや「どうぶつのおやこ」などの絵本の挿絵でも知られる薮内正幸さん(1940~2000年)の絵本原画展が12月、道内では初めて帯広市内のとかちプラザで開かれる。薮内さんは十勝とも縁が深く、十勝の動物を描いた原画も展示される。

 薮内さんは大阪府生まれ。幼い頃から動物が好きで、高校卒業後に動物画の描き手として福音館書店(東京)に入社した。図鑑や絵本の挿絵を主に描き、作品は1万点以上残されている。

 帯広での原画展は実行委員会(水口迅=じん=委員長)が主催。薮内正幸美術館(山梨県)など所蔵の約50点を展示する予定。帯広市が「絵本との出会い事業」でも配布している絵本「おかあさんといっしょ」の原画(全点展示)や、アニメにもなった「ガンバの冒険」シリーズなど、緻密で美しい動物たちが並ぶ。

 薮内さんは生前、たびたび北海道をスケッチ旅行や取材で訪れ、1970年には「ガンバの冒険」作者で児童文学作家の斎藤惇夫さん一家らと共に来帯している。実行委員長を務める水口さん(帯広)の父健さん(故人)が、当時勤務していた福音館書店で薮内さんと親交があり、原画展実現のきっかけとなった。

 会期は12月15日から24日まで。初日は作家の斎藤さんと薮内さんの息子で薮内正幸美術館の薮内竜太さんとのギャラリートーク、同16日は帯広畜産大学主催のシンポジウム「原画の中の動物in十勝」を予定。このほか、11月からは十勝管内全市町村の図書館で薮内正幸コーナーを設置し、蔵書や複製画を飾る。

 ◇

 開催に当たっては原画輸送費、講師の旅費などが掛かるため、実行委はパンフレットへの広告掲載、協賛金を募集している。個人協賛金は1口1000円、法人は1万円から。問い合わせは同展フェイスブック、Eメール(gengaten@gmail.com)、水口さん(080・3293・9945)へ。(松田亜弓)

関連写真

  • 薮内正幸さん(薮内正幸美術館提供)

    薮内正幸さん(薮内正幸美術館提供)

  • 薮内正幸さん(薮内正幸美術館提供)

    薮内正幸さん(薮内正幸美術館提供)

  • 「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」(薮内正幸美術館提供)

    「冒険者たち ガンバと15ひきの仲間」(薮内正幸美術館提供)

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