十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

今年は夜間帯に実施 10月に上士幌で遭難救助ロボコン

第1回ロボットコンテストの会場の様子(2016年10月17日)

 【上士幌】山岳での遭難救助ロボットコンテスト「Japan Innovation Challenge 2018」が10月10~12の3日間、町有林で開かれる。今年3回目で、初めて全ての課題を夜間帯に開催。達成がより困難になるため、参加チームの技術力が試されそうだ。賞金総額は500万円。

 コンテストでは町有林に遭難者に見立てたマネキンが設置され、(1)「発見」=マネキンを発見し、位置情報(緯度、経度)と写真を取得する(2)「駆付」=1チームに1つずつ配布されるレスキューキット(無線機や毛布などを想定した重さ3キロ程度の筒状のもの)をマネキンの周囲まで運ぶ-の2つの課題で行われる。

 それぞれの課題をクリアすると賞金が贈られ、(1)は300万円(達成チームで分配)、(2)は200万円(同)。賞金はコンテストが終了した時点で各チームが獲得したポイントに比例して分配する。

 昨年は5日間開催し、13チーム74人が参加。延べ18チームが課題をクリアした。今回は過去のコンテストで課題をクリアしたチームと、地元の消防関係者による共同訓練も行われる。遭難救助の現場に明るい消防関係者が加わることで、ロボットの実用化に向けた議論も深めたい考えだ。

 参加は無料で、大会公式ホームページ(http://www.innovation-challenge.jp/)で受け付けている。9月7日正午まで。実行委事務局は「夜間というシチュエーションで、課題解決に向けどんな技術が出てくるのか楽しみ」としている。

 7月30日には東京都内でコンテストの記者説明会と、参加者向けの事前説明会が開かれ、実行委員長の上村龍文氏(トラストバンク取締役)、町企画財政課の梶達主査が登壇した。
(安倍諒)

<Japan Innovation Challenge>
 上士幌町やふるさと納税のポータルサイトを運営するトラストバンク(東京)などで構成する実行委員会が主催。コンテストはロボットやドローンによる遭難者の捜索や救助活動を通し、技術開発の後押しや地域活性化を図ることが目的。



更新情報

ツツジとサクラの競演 大勢の来場者でにぎわう 本別山渓つつじ祭り~写真特集

紙面イメージ

紙面イメージ

4.29(月)の紙面

ダウンロード一括(93MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME