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帯広火葬場の延命化に着手 利用増加で改修

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 帯広市は今年度、開所から30年を迎えた帯広火葬場(川西町西2)の延命化に着手する。高齢化に伴う利用増を見込んだ初の長期施設計画策定と並行し、老朽箇所を改修する。市は、今後30年は建て替えを行わず、補修を加えながら継続した施設利用を目指す。

 施設は1988年に完成し、火葬炉5基と告別室などを備えており、市民であれば無料で利用できる。

 火葬件数は、過去10年間で約20%増加しており、2017年度は1826件。開所時に想定されていた年間の火葬件数1200件を大きく超える利用が続いている。市の人口推計によると、火葬件数は2035~40年ごろにピークを迎え、最大2088件の利用が予測されており、炉の新設が今後必要となる。

 市は今年度の6月補正予算内で老朽箇所の補修と施設計画の作成に4741万円を計上している。現存する5基の炉は長期計画の中で、寿命を迎えた部品の更新を行い、従来通り運用する予定。またピーク時の利用に備え、セラミック製の炉1基の新設を検討する。新設予定の炉は従来の炉と比べ、燃焼効率が良く、耐火レンガのように毎年の補修が必要ないため維持費を抑えられるという。その他、待合室への段差をなくすなどバリアフリーへの配慮なども盛り込み、施設の延命化と利用環境の改善を図る。

 市は長期利用を見越し、今年度は、開所時から未修繕の箇所を優先的に補修する。施設屋上からの雨漏りに備える防水工事、火葬に伴い発生する煙から煤(すす)などを除去する機器の更新工事などが対象。

 今後の施設運用について「施設の耐用年数とされる50年を超え使い続けられるよう計画的な補修スケジュールをまとめ、利用件数の増大に対応する」(市戸籍住民課)としている。(本田龍之介)

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  • 開所から30年が経過した帯広火葬場

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