ドリームマップ会議 100人余りが交流
「十勝ドリームマップ会議2018」が4日、帯広市内のとかち館で開かれた。北海道から沖縄まで日本全国の“イノベーター”として招待された100人余りが一堂に会し、事業創発の可能性を探った。
帯広市、とかち財団、フードバレーとかち推進協議会でつくる実行委主催。全国の革新的な経営者と、新規事業に挑戦する十勝の人材が触発し合いながら人脈を築くのが目的。前回は巨大なホワイトボードを用いて十勝の壮大な将来像を描いた。
今回の目玉プログラムは、視覚が閉ざされた真っ暗な空間でコミュニケーションを取る「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。参加者は音や手の感覚を頼りに声を掛け合い、さまざまな課題に挑戦した。
グループワークでは「夢を志す人が自由に集まり、思いを打ち明けられる場があれば」「十勝の農業、馬文化を後世に残したい」と本音で語り合った。参加者とともに体験した米沢則寿市長は「1人だと不安なこともチームだと安心する。互いの言葉を真剣に聞けるいい経験になった」と話していた。
この他、キタテラス(大樹)代表の神宮司亜沙美さん、晴cafe低糖オーブン(帯広)の景山善美さんと安久澤智子さん、デスティネーション十勝(帯広)取締役の林克彦さんが十勝発の事業を紹介。域外の事例として、琉球・イノベーション・プログラムの受講者2人と、4月1日付でとかち財団と合併する起業家支援財団(神奈川県)の受講生が発表した。
発表を聞いたアルプス技研(神奈川県)創業者の松井利夫会長は「起業という夢をかなえるため、この先も途中で諦めずにとことん続けてほしい」とエールを送った。(小縣大輝)